週記(2020.4.13〜4.19)惑星ソラリスとダンボ

リモートワークが始まってしばらく経った。今はぬか床のことしか考えていない。

つらい時に推しを作って乗り越えてしまう癖があって、あんまりよろしくないことだなと思っているのだけど、今回の推しはぬか床なので飽きても飽きなくてもそんなに罪悪感がない。ぬかみそへのほどよい依存心のおかげでなんとかやっている。

さて、ぬか床は捨て漬けの終わりの方からめきめきふかふかし始めて、どうやら発酵がうまくいったようだった。きゅうりをつけてみると、ほのかに酸味と旨味があって、まだまだ若いものの美味しい。

不思議なのは、ぬか床が完全に実家と同じ香りと味になってしまうことだ。これまで市販の床や人からもらった床で挑戦してきたが、1ヶ月も経つと実家と同じぬか床になってしまう。私の体の乳酸菌の味なのだろうか。できた漬物は、あまり深みがなくて爽やかで酸っぱい。家族や親子や血のつながりといったものに、そう納得したことはないのに。

ぬか床にソラリスと名付けたはいいものの、映画の惑星ソラリスを観たことがなかったのでこの機会に借りてきた。
大筋は知っている。眠くなるという前評判を聞いていたけど、終始ハラハラして全然眠たくならなかった。水、いいな、水の表現が変態的にいいな、と思った。ぬか床を机に置いて、一緒に映画を観た。

惑星ソラリスのついでにダンボも借りた。ダンボを観るのは初めてだと思い込んでいたが、始まってすぐに、あ、これ観たことあるやつだ!と思い出した。

自分もコウノトリに運ばれてここに来たんだと本気で信じていたこと、ダンボが飲んだお水は石鹸水だと思っていたこと(口から泡が出るから)、その後のピンクの象の場面はヘンで怖くて早く終わってほしくて、でもちょっと楽しいなと思っていたことを思い出した。